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地域医療危機への処方箋

クローズアップ現代の再放送をみた.
お隣の町のS病院の苦悩も紹介されていた.

地域から医師がいなくなるという状況は、
卒業生が研修病院を自由に選べるようにする・・・という
臨床研修制度がスタートする時点で
一生懸命、医局が訴えてきたものであるが
こんなこと、夢にもおもわなかったのだろうというコメントに噴飯した.

実は医局は困らない.地域への派遣をやめて大学に人を戻すだけのことだ.
困るのは自治体ですよ.自治体が臨床研修制度に反対しないとだめですよ・・・といってきたのに、自治体はなにを勘違いしていたのだろう.

対策について、地域医療の魅力を医学生に訴える・・・などといっていたが 本当に馬鹿げている.

地域医療を志す人は確かにいる.でもニーズはその何十倍も大きいのだ.
医師として志をたてた以上、よい設備で最高の医療を提供し勉強していきたいと考えるのは極当然の事だ.

問題の本質は 地域への赴任というものが
「負け犬」
と思われていることなのだ.

医局から派遣されてる場合は、博士号のために教授の言うことを聞くとか、すぐにまた代わりが来る・・・ということで医師自身が自分を納得させていたのだ.
それが自由化されたら、医師は意地でも地域には赴任しない.

地域医療に価値がある・・・のは本当であるが、説得する労力にみあった結果はえられないだろう.

私は2年前から、自治体が以下をとりきめればあっというまに解決するといってきた.

「15年後の都道府県立病院の副院長以上は地域医療の3年以上の赴任履歴をその要件とする」

厚生労働省にもmailしたが、しばらくして彼等のだしてきたのは開業の要件とする・・・というもので、あっというまにつぶされてしまった.それはそうだろう・・・

都道府県立病院の副院長以上は 地域隅々まで見通す視点を必要とする.
岐阜県でいえば9名のポストだ.
この内規の公表だけで、地域への赴任を1つのエリートコースとして若い医師は見てくれる.そして3年たっても、すぐに次の希望者はみつかるだろう.

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