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【提唱】 「医療地獄」 という言葉

いくつかの医療系MLやSNSにこんなものを投稿した。
まあ おもいたったが吉日だ・・・・
同一内容を見る方には悪いがいろいろ投稿してしまおう。

----「医療地獄」のはじまり-----

戦争の影響で、
団塊の世代という現象が発生しました。

団塊の世代の方々は受験年齢になれば

「受験地獄」 という社会現象を

就職すれば

「通勤地獄」 という社会現象を

車が普及すれば

「交通地獄」 という社会現象を

引き起こしてきました。

今、高齢化にともなう医療費抑制によってひきおこされている
介護問題、あるいは医療事故もふくめたあらゆる現象
これらは実は団塊の世代の方々がリタイヤして後の事を先取りしたつもりの
盲目的医療費抑制という誤った政策によるものですから
大きな意味で、団塊の世代の影響、すなわち戦争の最後の社会的後遺症なのです。

患者様も医療従事者も地獄です。

おそらく、今までもいわれていたことでしようが
団塊の世代関連で発生した社会現象の今までのネーミングを
踏襲するならば
これからの20年間は

「医療地獄」

であると、いえるとおもいます。
このネーミングはマスコミにもなかなかインパクトがあってよいかもしれません。

この現実を無視する政府は無能です。

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医学生よ、研修医よ、地域医療をなめるな

前回の「地域医療への処方箋」に対して

某所でコメントをいただいた。

進路について自分の希望がかなえられなければ無医村にでも行こうかと考えている医学生がいるとのこと。

あるいは、もうすぐ、都会の病院で医師があふれるから、自然に地域にはじき飛ばされてくるだろうという意見も聞く。

私は申しあげたい。

「無医村をなめるな!!」

と!!!。

無医村赴任の医師にはそれこそ適性が必要だ。

 地域だから、僻地だから 医療が出来なくていいだろうという、間違えた考えは厚生労働省から持っていると思われる。

それが証拠に、くだんの開業要件騒ぎの時に、僻地で開業する場合はその限りに有らずという文言がみられた。

地域医療の経験がなく、専門ばかりやってきた人が地域で開業するのは大変に危険で迷惑で、地域の人々を馬鹿にした話だ。

また、都会から弾き飛ばされた医師で足りるだろうという考えも同様だ!!

地域だから、低いレベルの医療でよいと考える人は医師失格だ。

設備がないからこそ、明晰な頭脳と診察力と そして直感にも近いものも用いながら、都会と同じレベルの医療を提供しようと頑張らなければ、本当に奈落の底に落ちていってしまう。

その直感について、亡き父は 
「医師としての真の直感は、修練と責任感に宿る・・・」と死の前日に私に言った。

確かにそうだと感じる。

修練と責任感に裏打ちされた品格こそが、地域医療に必要であり、またそれは大病院のリーダーとしても相応しいものだ。

15年-20年後、今の研修制度の中の研修医達に対して、地域医療経験を都道府県立病院副院長以上の要件にするという先の私の案はそういった積極的意味合いもある。

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地域医療危機への処方箋

クローズアップ現代の再放送をみた.
お隣の町のS病院の苦悩も紹介されていた.

地域から医師がいなくなるという状況は、
卒業生が研修病院を自由に選べるようにする・・・という
臨床研修制度がスタートする時点で
一生懸命、医局が訴えてきたものであるが
こんなこと、夢にもおもわなかったのだろうというコメントに噴飯した.

実は医局は困らない.地域への派遣をやめて大学に人を戻すだけのことだ.
困るのは自治体ですよ.自治体が臨床研修制度に反対しないとだめですよ・・・といってきたのに、自治体はなにを勘違いしていたのだろう.

対策について、地域医療の魅力を医学生に訴える・・・などといっていたが 本当に馬鹿げている.

地域医療を志す人は確かにいる.でもニーズはその何十倍も大きいのだ.
医師として志をたてた以上、よい設備で最高の医療を提供し勉強していきたいと考えるのは極当然の事だ.

問題の本質は 地域への赴任というものが
「負け犬」
と思われていることなのだ.

医局から派遣されてる場合は、博士号のために教授の言うことを聞くとか、すぐにまた代わりが来る・・・ということで医師自身が自分を納得させていたのだ.
それが自由化されたら、医師は意地でも地域には赴任しない.

地域医療に価値がある・・・のは本当であるが、説得する労力にみあった結果はえられないだろう.

私は2年前から、自治体が以下をとりきめればあっというまに解決するといってきた.

「15年後の都道府県立病院の副院長以上は地域医療の3年以上の赴任履歴をその要件とする」

厚生労働省にもmailしたが、しばらくして彼等のだしてきたのは開業の要件とする・・・というもので、あっというまにつぶされてしまった.それはそうだろう・・・

都道府県立病院の副院長以上は 地域隅々まで見通す視点を必要とする.
岐阜県でいえば9名のポストだ.
この内規の公表だけで、地域への赴任を1つのエリートコースとして若い医師は見てくれる.そして3年たっても、すぐに次の希望者はみつかるだろう.

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